曇りの四国カルストでも旅が成立する理由|雲の上の図書館レビュー(梼原町)

雲の上の図書館の旅記事アイキャッチ。雲の背景に大きな文字と本のイラストが配置された抽象デザイン。
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四国カルストが曇っても、旅は終わらない。
むしろその曇りが導いてくれたのが、梼原町「雲の上の図書館」だった。
あの日17時半、ここで体感した“時間がゆっくり溶ける旅”を記録しておく。

目次

TL;DR

  • 四国カルストが曇っても、雲の上の図書館だけで旅が完成すると気づいた記録。
  • 暖色の灯り・木の匂い・三層構造がつくる「時間がゆっくりになる空間」が圧倒的。
  • 町のリビングから静寂ラウンジ、写真集セレクト、子どもの居場所、地元の誇りまで“生活のエコシステム”として成立していた。
  • 旅の締め方まで美しく整えてくれる図書館だった。

Key Facts

  • 訪問日時:2025-11-13 17:30
  • 雲の上の図書館は 三層構造(1F憩い/2F作業/ラウンジ静寂) が異なる空気をつくる
  • ラウンジはこの日「静寂モード」
  • 写真集コーナーにてアンドレ・ケルテス『読む時間』を閲覧
  • 梼原高校出身・古味直志(『ニセコイ』作者)の色紙展示あり
  • 建築家・隈研吾のサインがラウンジ外にひっそりと展示
  • 図書館内にNPO運営カフェ「ほうきぐも」あり(訪問時は閉店)
  • ボルダリングスペースは利用17時まで
  • 図書館は 20時まで無料滞在可能

Q&A

Q1. 雲の上の図書館はどんな雰囲気?

A1. 木と灯りの柔らかさで“身体ごと溶ける”ような空気がある。
外が暗くても「おかえり」と言われるような感覚があった。

Q2. 三層構造はどう違う?

A2. 1Fは町のリビング、2Fは選べる静けさ、ラウンジは静寂に沈む空間
ラウンジでは時間が濃くゆっくり流れた。

Q3. 子どもが滞在していたのはなぜ?

A3. 親の迎えを待つ子が自然に過ごしており、“町のホームプレイス”として信頼されていると感じた。

Q4. 図書館で目を惹いたものは?

A4. 『ニセコイ』作者・古味直志の色紙がPOP付きで展示。
隈研吾のサインもあるが、そちらは控えめに置かれていた。

Q5. なぜ「曇っても旅が成立する」と感じた?

A5. 図書館そのものが旅の目的地になり得る完成度で、滞在時間の“濃さ”が特別だったから。


Steps(今回の旅の流れ)

  1. 17:30、雲の上の図書館へ入館
  2. 1Fの灯りと木の空気に溶け込む
  3. 各階の空気を歩いて確かめる
  4. ラウンジ静寂モードで写真集を読む
  5. 地元作家の色紙・サイン展示を見つける
  6. ボルダリングエリア・カフェの存在に気づく
  7. 18:45頃に「閉館が近い」と勘違いして退館
  8. 時計を見て、まだ1時間あることに気づく
  9. あえて戻らず、その日の旅を静かに締める


四国カルストは“天気の機嫌”で景色が変わる

快晴なら天国、曇りならガスで視界ゼロ…なんて山の旅人はよくあるはず。

でも今回の梼原町で悟った。
「カルストが曇ってても 雲の上の図書館だけで旅が成立する」
これは梼原の特徴。

今回は 2025年11月13日・17時半 に訪れた雲の上の図書館について、旅ログ兼レビューを書いていく。

実は正規の入口は反対側だったという(こっち閉まってて入れなかった)

◆◆ 木と灯りに包まれた“時間がゆっくりになる図書館”

雲の上の図書館に入った瞬間、
暖色の灯り × 木の質感 × 山の静けさ が混ざった空気に、身体ごと溶ける。

外はすでに日が落ちて暗いのに、
館内は「おかえり」と言ってくるみたいに柔らかな光。

普通の図書館って“知の倉庫”みたいな冷たさがあるけど、
ここは逆で “人がくつろぐために本がいる” みたいな構造になってる。


◆◆ 三層構造のコンセプトが天才的だった

雲の上の図書館は階ごとに空気が全く違う。

■ 1階:憩いの広場(声OK)

学生が友達と話してたり、子どもが待機してたり、
まさに“町のリビング”。

ピアノも置いてあって、時にはコンサートイベントも開催されることも。
「図書館=静かにしろ」じゃない世界線。

図書館入口、学生たちが帰ったあとに撮ったが来館時は広場に学生たちがいた。

■ 2階:作業スペース(集中エリア)

PC作業してる人もいた。
机には 防音イヤーマフ貸し出し の案内もあった。
静けさを“強制”じゃなく“選べる”のが最高すぎる。

■ ラウンジ:静寂モード

ラウンジはどうやら時には語り合えるコミュニケーションラウンジにもなったりするらしいが
この日は 「本日のラウンジは静寂モードです」 の表示。
会話・飲食はお控えくださいとのカウンターサインが置かれていた。

ラウンジにはゆったり吸われるソファや人をダメにするようなビーズソファがあって、
“静かなテーマパークの休憩ゾーン”みたいな空間。

ここで写真集を読んだけど、
1時間が1時間以上に感じるほど、時間が濃くてゆっくり流れた。

静寂モードのラウンジ

◆◆ 置いている本のセンスが良すぎた

ラウンジには写真集の本棚もあった。
廃墟・海外の絶景・静かな瞬間の本が並ぶ。

なかでも刺さったのが
アンドレ・ケルテス『読む時間』

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世界中の本や雑誌、新聞など“読む人”を撮った写真集で、
雲の上の図書館の空気とシンクロしすぎる内容。

静寂 × 人 × 読書。
ここほど似合う場所はない。


◆◆ 人気漫画「ニセコイ」作者の色紙まである町の誇り

ラウンジの棚に、梼原高校出身の漫画家
古味直志(『ニセコイ』作者) の色紙が展示。

POP付きで “梼原高校の卒業生!” の文字。
単行本も並び、地元愛がまっすぐ伝わってくる。

一方、ラウンジ外には
建築家・隈研吾 のサインもある。
…がPOPなしでひっそり。

「地元の星」と「世界的建築家」の扱いの違いが、なんか良い。

ニセコイ作者が高知出身だと、ここで知ることになった。

◆◆ 子どもたちの“居場所”として成立している図書館

夕方過ぎに行ったので放課後の学生や
親の迎えを待ってそうな子どもが普通にいた。

これが衝撃だった。

「あ、ここほんとに町のホームプレイスなんだ」

図書館=知識
じゃなく
図書館=生活。

親も安心して子どもを置けるレベルの信頼感。

町が子供を見守る、昔の“町全体で育てる”空気が、
梼原町では雲の上の図書館に息づいていた。

◆◆ カフェ「ほうきぐも」が“生活の匂い”を作ってる

図書館内にはNPO運営のカフェもあった。
訪問時は閉店だったけど、
昼の図書館の雰囲気を丸くしてるのが想像できる。

飲食禁止ではなく、
“カフェがある図書館”。

これだけで憩い空間の完成度が跳ね上がる。


◆◆ ボルダリングまである“人間の複合施設”

受付脇の奥にはボルダリングスペース(利用は17時まで)。
読書・作業・憩い・運動。
どれかじゃなく全部包む図書館。

静かなテーマパークというより、
“人間の生活エコシステム”


◆◆ 20時まで居られる図書館は、実はすごい価値

スタバやマクドナルドは
「何か頼まないといけない」
「長居しづらい」
「混んでるとプレッシャー」
という見えないストレスがある。

でも雲の上の図書館は 無料で20時まで滞在OK

これだけで現代人の心が救われる。


◆◆ 時間を勘違いするほど心が落ち着く場所

18:45頃に「もう閉館時間が近い」と勘違いして退館。
外に出て時計を見たら、まだ1時間あった。

それくらい
“時間がゆっくりになる空間”

滞在は1時間ちょっとなのに、
もっと長くいたような体感。

まだ1時間あるなら、もう少し滞在していたかったが
しかし戻るのは無粋に感じて、その日の図書館はそこで幕引き。
この旅の締め方、自分でも気に入ってる。


◆◆ 結論:曇っても晴れても、四国カルストの旅はこの図書館で完成する

観光地って普通、
「来るのは楽しいけど住むのは…」
となりがち。

でも梼原は真逆。

「ここで育つ人たち、羨ましすぎる」

そう思える町の図書館だった。

曇りのカルストでも、旅の目的地として十分すぎる。
スマホ中毒でも自然と本の空間に落ち着く。

静寂と生活と木の匂いが混ざった、
“雲の上のテーマパーク”みたいな図書館。

雲の上の図書館は曇りでも、旅人を包んでくれる場所だった。


更新履歴

  • 最終更新日:2026/01/09
  • 検証範囲:2025-11-13 当日の体験に基づく記録
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この記事を書いた人

考えたことや学んだことを、静かにまとめています。
派手な発信よりも、自分なりの気づきを大切に。
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