『超かぐや姫』を映画館で2周目見ていて、いちばん気になったのはヤチヨでもかぐやでも彩葉でもなかった。
男声と可愛い見た目のギャップがある駒沢乃依だった。
乃依の「可愛い見た目なのに男声」というギャップがなぜ成立しているのか、そしてなぜ気づけば人気が出ているのかが気になって、この記事を書いている。
乃依は違和感ではなく「意外性」から始まった
ブラックオニキスが登場したとき、最初は普通に思った。
「女の子キャラいるな」と。
見た目はどう見ても可愛い女の子だし、特に疑問もなかった。
でも、乃依が喋った瞬間、
「え、男?」
となる。
ただ、このときの感覚は違和感というよりも、
「そう来るのか」という意外性のほうが強かった。
前情報なしで見ていたからこそ、軽く驚いた、というのが一番近い。
1周目では流れて、2周目で気になり始める
乃依の男声に最初は驚いたが
1周目は、正直それどころじゃなかった。
かぐや、彩葉、ヤチヨの関係性が強すぎて、そっちに全部持っていかれる。
乃依は印象には残るけど、深く考えることはなかった。
でも2周目になると違う。
なぜか乃依が出てくると、自然と目で追ってしまう。
注目してしまうキャラクターになっていた。
乃依の男声はなぜ成立しているのか
ここで改めて思う。
乃依の男声と可愛い見た目のギャップは、なぜ違和感ではなく成立しているのか。
普通ならズレとして処理されるはずなのに、
乃依の場合はそのズレ込みでキャラとして成立している。
むしろ、そのズレが魅力として機能している。
「俺って今日も作画良すぎ、でしょ?」というメタな可愛さ
象徴的だったのがこのセリフ。
「俺って今日も作画良すぎ、でしょ?」
普通なら「俺って今日も可愛すぎ」と言いそうなところを、あえて「作画」と言う。
仮想空間かつアニメの中なのに“作画”というメタな言葉を使うズレ。
しかもそれが、可愛さの表現として成立している。
直接「可愛い」と言わずに、一段ズラして言う。
この言葉の使い方そのものが、乃依の魅力の一部になっている。
自分は知らないだけで、世間の人たちは「◯◯作画良すぎ~」と日常会話でも使ってるのかもしれない。
VRCで言われていた「女の子アバター×男声」が乃依で理解できた
ここで、昔見たVRCの話を思い出した。
VRC(VRChat)は、仮想空間でアバターとして自由な見た目で活動できるサービスのこと。
XでVRC玄人のポストが流れてきたことがある。
そこに書かれていた内容はこんな感じ
「美少女アバターから男の声が出るのがいい」
ボイチェンはしなくていいみたいな意見。
当時は正直、
「何言ってんだコイツ」
と思っていた。
VRCの住民ではない自分にとってアバターは
VRC観光客たる分身で、あくまでキャラクターだったから
もし自分が喋るとしたらボイチェンで声も美少女にと思っていた。
乃依を見て、その感覚が“後から繋がった”
最初、乃依はあくまで「意外なキャラ」だった。
でも2周目で見ているうちに、ふと繋がる。
「あ、VRC玄人の言ってた感覚ってこういうことか」
美少女アバターから男の声がしても成立する。
むしろ、そのズレ込みで魅力になる。
ここで初めて、理解できなかった感覚に納得がいった。
これは「自分が何者か」ではなく「どう表現するか」の話
VRC(VRChat)のように、見た目と声が一致しないことが前提の文化では
可愛いアバターを使っている人が、必ずしも自分を女の子だと思っているわけではない。
乃依も男性アバターで可愛らしい服装をするのが好きと公式で書かれている。
・その姿で振る舞うこと
・その見た目で存在すること
そのものを楽しんでいる。
これは「自分は何者か」という話ではなく、
「どう表現するか」の話に近い。
乃依は“現実とアバターが分かれているキャラ”
多くの美少女アバターを使っているVRC民も現実で美少女の格好はしていないように
ツクヨミで可愛らしい服装をするのが好きな乃依も
別に現実で可愛い服装をしているわけではない。
でも仮想空間では、可愛いアバターとして存在している。
この
・現実とアバターの分離
・内面と外見の非一致
がむしろリアルに感じられる。
心が女の子だから女の子になるのではなく
表現として可愛いキャラクターを選ぶ。
そういうのが自然と成立している。
見た目は振る舞いも引っ張る
自分もVRCで使うために美少女アバターを買って、unityで改変したことがある。
別に女の子になりたいわけじゃない、でもどうせなら可愛いアバターが良い。
そういうアバターなら振る舞いもなんか可愛くしたくなるのがわかる。
見た目が行動に影響する。
だから乃依が男で可愛いというのも違和感がなくなってくる。
乃依はなぜ人気なのか|蠱惑的という一言が近い
超かぐや姫のかぐや、彩葉、ヤチヨは尊いてぇてぇすぎて性的に見れないという声も多い。
でも乃依は違う。
乃依はなんか制作側も超かぐや姫のえちえち担当ね!くらいの感覚で描いてそう。
言葉にすると、蠱惑的というのが近い。
明らかに煽情な目線でこちらへのファンサが多い気がする。
ありがとう
想定外の人にも刺さるキャラ
10年後に帝と同棲してるみたいな関係性もあって
その筋の女性人気があるのはなんとなくわかる。
自分はそういう文脈で見ていたわけではないのに、気づけば乃依が気になっていた。
これは、
・特定の層に刺さるキャラではなく
・想定外の人にも刺さるキャラ
なんだと思う。
まとめ|乃依の男声×可愛さはなぜ成立するのか|CV松岡禎丞とVRC的感覚で腑に落ちた理由
乃依は、ただのギャップキャラではなかった。
最初は意外性として受け取っていたものが、
2周目で気になり始めて、
最終的にVRCの体験と繋がる。
そして、
・可愛い見た目×男声というギャップ
・表現としてのアバター
・VRC的な感覚
が一本の線になる。
性別不詳の中性的キャラクターってのは昔からあるけれど
だいたい中性的で女の子みたいに可愛いキャラクターって
仮に設定的には男であっても、声は女性声優であることが多い。
それをCV松岡禎丞というのは、むしろそれが良いってなってしまったね。
仮に乃依の声優さんが一般的な“男の娘キャラ”のように女性声優だったとしたら
VRC玄人が言ってた「美少女アバターから男声出るのがいい」という感覚がわからないままだっただろう。
単に女の子みたいに可愛い男性アバター使いじゃない。
CVがちゃんと男性声優であることも含めて、乃依というキャラの魅力なんだと思う。
乃依の「可愛い見た目×男声」というギャップがようやく腹落ちできたのは超かぐや姫のおかげ。
そして昔にVRC玄人が言ってた発言がなかったら
こうして乃依に魅力を感じることはなかったかもしれない。
かつて流れてきたVRC玄人さんのポストにも感謝したい。
乃依の男声と可愛い見た目のギャップは、VRC的な表現の感覚と重なることで、より魅力として理解できるキャラクターだった。
ネトフリで1周目見たときの感想も別記事で書いているので、そちらと合わせて見るとまた印象が変わると思う。

