二日目の夕刻──旅の締めくくりを感じながら向かったのは、小豆島屈指の絶景スポット「重岩」。
戸形小学校跡を後にして、静かな山道を登るその先に、思わぬ発見と気づきが待っていました。
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⛩ 鎖場の先に現れる、圧倒的な存在「重岩」
戸形小学校から車を走らせ、重岩へ。
駐車場に向かう道は急勾配かつ狭く、ドライバー泣かせの険しさ。
運良く対向車には出会わなかったけれど、観光シーズンや土日であればかなり緊張感のある道だと思います。
そう考えると、平日に訪れたのは正解だったかもしれません。
駐車場にはすでに先客の車が。
人気スポットであることを実感しながら、まずは登山口にある「カカオ庵」を横目に通過。
ここは重岩に惚れ込んだオーナーが営むカフェとのこと。
営業時間外で立ち寄れなかったものの、夏の観光客にとっては格好の癒しどころになるのでしょう。

カカオ庵を通り過ぎて、重岩に続く階段を登っていく…
階段をしばらく登り、途中で下山中の方々にすれ違い、軽くご挨拶を交わしました。

こんにちは~まだ先は長いですか?



階段終わってからも、先があるわよ〜
笑いながら答えてくれたその言葉が、心に残りました。
階段を上りきると、「重岩不動」が姿を見せます。
しかし、まずはその先にある“本命”を目指すことに。
ここからは階段ではなく、岩場に鎖が設置された「鎖場」を進む道。


途中で「これが重岩……?」ともうそろそろであって欲しいという気持ちから
早とちりしてしまう大岩に出会いましたが、まだまだ先がある様子。
最後の一踏ん張りで登りきったその先に──ついに本物の「重岩」が姿を現しました。


今までの登りとは打って変わって、最後は歩いてアプローチする平坦な道。
重岩から振り返ると広がる大パノラマ。
夕陽と海が交差するその瞬間は、ただただ美しく、しばし時を忘れました。
🌅 夕陽と静けさに包まれる、特別な30分
この時間帯に登って本当に良かったと思います。
あまりの美しさに、その場を離れるのが惜しく、30分ほど滞在していました。


二人組の男性が新たに登ってきていたため、少し距離を取りつつ夕景を堪能。
そして彼らが下山した後、改めて重岩の足元へと向かうと…
そこで初めて“御神体の鎖”に気づくことができました。


この鎖に気づけたのは、焦らずじっくり時間を使う“マイペース旅”だったからこそ。
何気ない発見の中にも、大切な意味がある──そんな気づきを与えてくれる場所でした。
🙏 重岩不動での静寂と、心の整え
18時を回り、日が沈む前に下山。
登りの際は素通りした「重岩不動」に立ち寄り。
皇子神社のように戸を開けて靴を脱いで上がる。


しばし正座で静かに過ごす時間が、また心落ち着くひとときとなりました。
次回につづく──夜の道の駅と、小豆島夜の一杯へ
次回は、小豆島ラーメンとの出会い、温泉で2日分の汗を流します。
さらに──モバイルバッテリーのまさかのアクシデントも発生!?
少しずつ終わりへと近づく旅の中で、 “静けさ”と“現実”が交差する夜の出来事を綴っていきます。
風と光が混じる島の夜──その余韻のなかで。

