重岩で静寂と余韻を味わったあとは、北回りで土庄港の方角へ。
ただし、ここで旅が終わるわけではありません。
フェリーには乗らず、もう一晩──小豆島を味わい尽くす延泊の決断です。
↓前回の記事はこちら

☕️ 夜の小豆島ラーメンと、満ちる腹と心
当初は1泊2日の予定でしたが、やはり1日半では全く足りない。
そんな思いから、念のため取っていた有給を活かしての延泊。
一人旅と車中泊だからこそできる、自由な旅程の変更です。
土庄港は素通りして、晩ごはんを求めて車を走らせました。
東側とは違って、西側の方が19時を過ぎても営業しているお店がいくつかあるのが心強いところ。
この日選んだのは『小豆島ラーメンHISHIO エンジェルロード店』。
岡山にも店舗があるようですが、小豆島ラーメンの名を冠するこちらが本店なのでしょう。
ラーメンは魚介系の醤油スープに、 小豆島特産のHISHIOによる味変も可能。
醤の甘みが加わる独自の仕上がり。

ごはんは「島飯」で、小豆島の佃煮がご飯に乗っていました。
さらに替え玉無料とは思えないほどのしっかりボリューム。
セットで1,000円。ラーメン単体でも850円という、コストパフォーマンスも上々。
小豆島を再訪するなら、また寄りたいと思える一杯でした。
♨️ サンオリーブ温泉と、気づきの荷造り
お腹を満たしたあとは、車中泊拠点のオリーブ公園へ戻ります。
このオリーブ公園の道路を挟んで東にある建物の3階が『サンオリーブ温泉』。

昨日はサンオリーブは休館日でお風呂に入れなかった…
今日はさすがに冬場とはいえ身体を洗うため立ち寄ることに。
受付時間ギリギリの20時前に入館。
しかし、ここでタオルを車に忘れる凡ミス。 これを機に、今後は
着替え+タオルをセットにした”お風呂専用セット”の常備
を心に決めました。

実際にこの失敗を経て買ったのがこちら。
使用前後で分けられるタイプ。
メッシュなので下着は中身が見えないようビニールに入れる予定です。
JAF割を使って入浴料は630円。
冷え切った体を癒やしてくれる、ありがたいひとときでした。
🌃 夜のふれあい広場と、0℃の教訓
温泉の余韻を味わいながら、再び車に戻る。

夜のふれあい広場は人影もなく、 ライトの消えた柱一本にさえ、物語のような余韻が漂う。
「ゲームなら絶対ギミックの場所だな」 そんなことを思いながら、静けさに包まれる。
ところが、この夜は寒さが過酷でした。
4時ごろ、寒さで目が覚める。
パジャマがないのでズボンを脱いで寝ていたことが原因かもしれません。
後日、この経験を活かして、寝巻き用のズボンを購入することに。
そして最大の問題が、
【モバイルバッテリーとスマホの不調】
スマホをモバイルバッテリーに繋いで寝たところ…
モバイルバッテリー残量ゼロなのにスマホが充電できたのは8%という最悪の結果に。
エンジンをかけて充電しても、スマホバッテリーは休息に減る一方。
「これは壊れたか」と一瞬ヒヤリ。
幸いスマホ再起動で回復しましたが、 寒冷環境での充電は想像以上にリスクが高い。
0℃近くの環境では充電はやめておいた方が良いことを体感しました。
充電に時間が掛かるならともかく、スマホへの充電ならば日中の移動時間でもまだ何とかなります。
モバイルバッテリーは3つ持っている同型のうち、この時使ったものだけが蓄電力が減っていた。
今後は「寒冷地では暖かくしてから充電する」を鉄則にしたいと思います。
自分のように冬の車中泊で暖房もせずカイロと寝袋で凌ぐ人は
スマホとモバイルバッテリーが無防備になりますから注意!
次回につづく──静かな農村舞台と、大観音の記憶
旅は最終日、三日目へ。
島の北側へと車を走らせ、肥土山にひっそり佇む農村歌舞伎舞台へ。
そして圧倒的な存在感を放つ小豆島大観音。
観光名所としての華やかさではなく、静けさの中にある“記憶と祈り”を感じるひととき。
一人旅の心が、またひとつ深まる──そんな朝の記録を、どうぞお楽しみに。📿
