到着の遅れに焦りつつも、電車に揺られて伊勢駅へ。
ここから旅は、一人旅から「誰かと過ごす旅」へと切り替わっていきます。
初めて顔を合わせるオフ会メンバーとの合流、
おかげ横丁での食事と買い物、
そして、人混みのなかで改めて感じた「参拝の意味」。
偶然のようで、どこか必然だったような──
旅の中心に、確かに心を通わせた時間があった記録です。
↓前編はこちら

🚏 外宮には立ち寄らず、内宮へ直行する判断
伊勢駅を南に歩いていけば、まずたどり着くのが伊勢神宮 外宮。
本来は、外宮から内宮という順にお参りするのが正しいとされています。
けれど、オフ会メンバーはすでに内宮にいるとのこと。
ちょうど外宮のバス停から内宮行きのバスが出ていたので、そちらに乗ることにしました。
お昼どき、当然のように長蛇の列。
🌀「これはヤバいかも…」と思って、オフ会メンバーには「先に昼ご飯食べてて」と連絡。
しかしありがたいことに、観光バスや路線バスがフル稼働していたおかげで意外とすんなり乗車できました。
🍽️ 奥野家での昼食と“意味のある出費”
内宮近くで合流したメンバーは、奥野家というお店に並んでいるとのこと。
ちょうど入店直前で、4人揃って一緒に昼食を取ることができました。
到着が遅れたこともあり、ここは自分がごちそうさせてと伝えました。
📌「待たせてしまったから」
そんな気持ちが自然と行動に変わっていたのです。
1人のメンバーは遠慮なく、3000円のおかげさんセットを注文。
その振る舞いが、むしろ気持ちよかった。
こちらに非があるからこそ、そういう“遠慮しない姿勢”がありがたく思えました。
他のメンバーは天ぷらうどんなど、控えめなチョイス。
自分も天ぷらうどんを選びました。

朝からロクに食べていなかったわりに、食欲はそれほど湧かず。
ネカフェで溶けたアイスinココアを摂取していたから、ある意味カロリーは足りていたのかもしれません。
会計は4人で7000円ほど。
🧧 普段なら買わなかったはずのお守り
食後、3人はすでに参拝を済ませていました。
そして不思議なことに、全員が同じお守りを買っていたという話になり──
「みんなでお揃いにしよう」と話が出た。
普段なら、お守りは買いません。
返納のことを考えると、最初から買わないという選択をしてきました。
けれど、この時は違いました。
🌱返納の時に「また伊勢神宮に来よう」という気持ちが、芽生えるからです。
今回は“特別”。
その気持ちを込めて、同じお守りを選びました。
🎁 おかげ横丁と、別れの前のひととき
お守りのあと、みんなでお土産を見てまわりました。

赤福は賞味期限が短いため、遠方から来ていた人たちは断念。
自分も、実家に帰るのは1月3日で間に合わなくはないですが、無難なクッキーを選ぶことに。
おかげ横丁の入口に戻ったところで、Pくんの愛車である大型バイクを見せてもらいました。
思わず「かっこいい!」と声が出るほど。
跨がらせてもらい、エンジンを少しだけブルンブルン…
🏍️「バイク、いいなあ」と思いつつ、今の自分の生活ではまだ遠い存在。
でも、“いつか”という夢を持てること自体が、すでに幸せなのかもしれません。
🙇♂️ そして、参拝へ
オフ会メンバーと別れて、ようやく自分の初詣タイムへ。
さすがに人は多かったけれど、思ったよりも窮屈ではなかった。

階段を上がると、そこから先は撮影禁止。
静かに参拝を終え──と思ったら、ふと自分の動作を振り返って気づく。
💦「あれ、二礼二拍手一礼…の順番、間違えてた…?」
思い返すと、二拍手→二礼→一礼という妙な順序になっていたような…。
でも後悔より先に、「もう一度きちんと参拝しよう」と決めて引き返しました。
この選択は、意外でもなかった。簡単に来れない場所だからこそ
「引き返してもいい」そんな風に思える自分がいたのです。
🚴♂️ 旅の余韻は、バイクの音とともに
参拝を終えて宇治橋を渡っていると、バイクの音と走り去る3台のバイクたちが。
確信はないけれど、きっとPくんたちだろうと感じました。
「また、いつかオフ会ができるといいな」
心のなかに、そんな言葉が自然と浮かびます。

次回|レトロ食堂と夜の桑名で、旅の終わりを静かに味わう
オフ会での出会い、美味しい食事と穏やかな交流、そして人混みのなかでの二度目の参拝。
伊勢神宮での時間は、にぎやかさのなかにもどこか静けさを感じさせてくれるものでした。
次回【後編】では、レトロな食堂「若草堂」での夕食、桑名駅周辺で過ごす静かな夜、そして夜行バスでの帰路の記録を綴ります。
にぎわいから離れたその時間のなかに、
旅の終わりだからこそ見つけられる余白と感情が、確かに存在していました。
↓後編はこちら
