小豆島一周車中泊旅日記 9|重岩と夕陽、鎖場の向こうにあるもの

小豆島の重岩に鎮座する祠と、夕刻の空に包まれた静寂な風景。車中泊旅で訪れた絶景スポット。
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二日目の夕刻──旅の締めくくりを感じながら向かったのは、小豆島屈指の絶景スポット「重岩」。
戸形小学校跡を後にして、静かな山道を登るその先に、思わぬ発見と気づきが待っていました。

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目次

⛩ 鎖場の先に現れる、圧倒的な存在「重岩」

戸形小学校から車を走らせ、重岩へ。

駐車場に向かう道は急勾配かつ狭く、ドライバー泣かせの険しさ
運良く対向車には出会わなかったけれど、観光シーズンや土日であればかなり緊張感のある道だと思います。
そう考えると、平日に訪れたのは正解だったかもしれません。

駐車場にはすでに先客の車が。
人気スポットであることを実感しながら、まずは登山口にある「カカオ庵」を横目に通過。
ここは重岩に惚れ込んだオーナーが営むカフェとのこと。
営業時間外で立ち寄れなかったものの、夏の観光客にとっては格好の癒しどころになるのでしょう。

登る前、降りてきたときのオアシス

カカオ庵を通り過ぎて、重岩に続く階段を登っていく…
階段をしばらく登り、途中で下山中の方々にすれ違い、軽くご挨拶を交わしました。

風徳

こんにちは~まだ先は長いですか?

階段終わってからも、先があるわよ〜

笑いながら答えてくれたその言葉が、心に残りました。

階段を上りきると、「重岩不動」が姿を見せます。
しかし、まずはその先にある“本命”を目指すことに。
ここからは階段ではなく、岩場に鎖が設置された「鎖場」を進む道。

まだ登りやすい鎖場だと思うが、高さがある所もあるので鎖を使わずは難しい

途中で「これが重岩……?」ともうそろそろであって欲しいという気持ちから
早とちりしてしまう大岩に出会いましたが、まだまだ先がある様子。
最後の一踏ん張りで登りきったその先に──ついに本物の「重岩」が姿を現しました。

行った時は登り大変だから一度で良いかなと思ったのに、振り返っている今はまた行っても良いかなと思う気持ちも

今までの登りとは打って変わって、最後は歩いてアプローチする平坦な道。
重岩から振り返ると広がる大パノラマ。
夕陽と海が交差するその瞬間は、ただただ美しく、しばし時を忘れました。

🌅 夕陽と静けさに包まれる、特別な30分

この時間帯に登って本当に良かったと思います。
あまりの美しさに、その場を離れるのが惜しく、30分ほど滞在していました。

夕方だからこそ見られる光景、すぐ帰るのは名残惜しい。

二人組の男性が新たに登ってきていたため、少し距離を取りつつ夕景を堪能。
そして彼らが下山した後、改めて重岩の足元へと向かうと…
そこで初めて“御神体の鎖”に気づくことができました。

最初見た時は気付かなかった!

この鎖に気づけたのは、焦らずじっくり時間を使う“マイペース旅”だったからこそ。
何気ない発見の中にも、大切な意味がある──そんな気づきを与えてくれる場所でした。

🙏 重岩不動での静寂と、心の整え

18時を回り、日が沈む前に下山。
登りの際は素通りした「重岩不動」に立ち寄り。
皇子神社のように戸を開けて靴を脱いで上がる。

扉には自由に入って良いと張り紙があった。戸締まりだけは忘れずに。

しばし正座で静かに過ごす時間が、また心落ち着くひとときとなりました。

次回につづく──夜の道の駅と、小豆島夜の一杯へ

次回は、小豆島ラーメンとの出会い、温泉で2日分の汗を流します。

さらに──モバイルバッテリーのまさかのアクシデントも発生!?

少しずつ終わりへと近づく旅の中で、 “静けさ”と“現実”が交差する夜の出来事を綴っていきます。

風と光が混じる島の夜──その余韻のなかで。

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この記事を書いた人

考えたことや学んだことを、静かにまとめています。
派手な発信よりも、自分なりの気づきを大切に。
ブログは、思考の整理と記録のための場所です。

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