先日、とても妙な夢を見た。目が覚めた瞬間に「あれ?ここ実家?」と混乱し、
同時に何かを思い出しかけているような、そんな不思議な余韻が残った。
夢の内容を辿ってみると、そこには過去と現在、現実と非現実が入り混じる奇妙な舞台が広がっていた。
起きたら実家、メガネがない
気づけば夢の中で私は実家にいた。まず最初に気づいたのは、メガネがないこと。
見えない。けれど、なにはともあれ出社しなければという焦りだけはある。
現実と違って、そこにあるはずの車が見つからず、親の車を借りるかどうか迷う。
実際に現実で姉が新しく買ったばかりの車も登場したが、保険が未完了という理由で使うのをためらう。
母親の車も定位置になく、最終的には父から鍵を受け取って「これで行くか…」と諦め半分の気持ちになる。
そのとき、駐車場に停まっていたのは見慣れない奇妙な車だった。
ゴーカートのようなサイズ感で、屋根はあるが全体的に縦に長く、実家の風景にそぐわない異質な存在感。
「これ、本当に走るのか?」という疑問と同時に、「これに乗って行くのか」という妙な納得感もあった。
🌀夢占い的には、こうした見慣れない車は「新しい自分の可能性」や「未知の行動手段」を象徴する。 しかもそれが父から渡された鍵で動かすものだという点は、「受け継いだ価値観や土台」を活かして、新しいステージに向かう準備ができていることの表れかもしれない。
遅刻確定。それなら慌てる必要はない
この辺りで私はある種の諦めにも似た境地に至る。遅刻が確定しているなら、慌てても仕方がない。
この落ち着きは、夢の中とはいえ、どこか現実の自分の感覚にも重なる部分がある。
どこかで「無理なものは無理」「慌てず安全に行きましょ」と受け容れているような。
混ざった部屋と、屋根に乗った車
身からの「メガネは部屋にあるかも」と探しに行くと、
部屋は実家のレイアウトと今の自分の部屋が混ざったような空間だった。
その部屋で、ようやくメガネが見つかった。
実家のベッドと今のPCが同居する、混ざり合った空間だった。
🌀考えてみれば、視野=“ものの見方”を取り戻せたのが、過去と現在の境界が曖昧になったその場所だったことは、とても象徴的だ。 もしかすると私は、「今の視点」を取り戻すために、あえて過去と今の記憶が交差する空間を夢に描いたのかもしれない。
本当の視野とは、過去を否定することではなく、それを包み込んで今を生きることで開けていくもの。 夢はそれを、さりげなく示していたのかもしれない。
ベッドは実家のもの、でもPCは今のもので、どこか不自然だけど違和感がない。
外に出て、まだ確認していなかった家の北側をふと確認すると
実家の家のトタン屋根に傷だらけでボロボロの車が乗ってる。
「えっ!?もしかしてあれ自分の車!?」と一瞬思った。
よく見ると、その車は見覚えのないナンバーで、
明らかに自分のものではなかった。
見た感じ隣の家の車が屋根にワープしてきたみたいな?
とはいえ「良かった、自分のじゃなかった」と安堵した。
夢の終わり、そして現実へ
ふと「歯磨いてないな」と思い出す。
遅刻確定だし、せめて口だけはスッキリさせて行こうと歯を磨く。
そこで目が覚めた。場所は、ちゃんと“今の自分の部屋”。
実家ではない。夢だったのか、と深く息を吐いた。
本当、夢って起きてようやく夢ってわかることが割とある。
夢だとわかると映像だけで、音がない空間だったのがわかるけど
起きるまで今回は夢だと気付かなかった。
夢占い的に見えてくること
この夢を夢占い的な視点で見ると、いくつかの象徴が浮かび上がる。
- 実家にいる夢 → 原点回帰、過去の自分を見つめ直す必要性
- メガネを失う夢 → 判断力や視野が一時的に曇っている状態
- 車が見つからない夢 → 自分の方向性や行動手段に迷いがある
- 部屋が混ざる夢 → 過去と現在の統合、アイデンティティの再構築
- 屋根の上の車 → 他人のトラブルや混乱が視界に入り込んでいる暗示
- 見慣れない車を父から受け取る → 受け継いだ価値観をもとに、新しい方向性を模索している状態。「新しい自分の可能性」や「未知の行動手段」を象徴する。
- 歯を磨く夢 → 心機一転したい気持ち、整えたいという意志
- 隣家の車が傷ついて屋根にある夢 → 自分ではない他者の混乱や負荷が、自分の視野や生活圏に“侵入”してきている状態。けれど、それを冷静に他者のものと見抜けていることは、境界意識の芽生えを示唆。
夢の中では不安や混乱が渦巻いていたが、その奥底には「ちゃんと整えたい」「元に戻したい」という内なる声が確かに存在していたように感じる。
夢をきっかけに、部屋を片付けようと思えた
目覚めたあと、夢の中の“部屋の状態”を思い出した。
混ざっていたけれど、散らかってはいなかった。
現実の自分の部屋には、しばらく前から放置しているダンボールが積まれている。
実家ほどではないけれど、やはりどこかで見て見ぬふりをしていた「散らかり」がある。
この夢を見たことで、ようやく「片付けよう」と自然に思えた。
ただの変な夢だったかもしれない。けれど私にとっては、整え直すためのスイッチを押してくれた夢だったのだと思う。
本当、ダンボール畳むのって面倒で溜まって一気にやろうといつも思う悪いクセ。
いざ始めると20分とか普通に時間がかかる。
やっぱり小まめにやった方が良いのかな?
おわりに:夢は、自分からの手紙かもしれない
夢というのは、どこか無意識からの“手紙”のようなものかもしれない。
今回の夢がそうであったように、意味不明で支離滅裂でも、その中に何かしらのヒントが隠れている。
“整えたい”と思っていること、“見直したい”と願っている何か。
もし最近、不思議な夢を見たなら、それはただの偶然ではなく、
あなた自身からの静かなメッセージかもしれない。
起きて行ったことが歯磨きとダンボールの片付け。
歯磨きは毎日するけど、ダンボールは夢が良い切っ掛けになってくれた。