この旅に出かけたのは、2025年2月のこと。
ようやく写真の整理をしようとブログに書くことに。
撮ったら撮りっぱなしってよくありますよね。
そういう意味でもここで記録するのは良い機会だと思いました。
そして、この旅の記憶が、確かな形で自分の中に残っていくように。
🛳 高松港からの出発、からかい上手フェリーとの出会い
出発は朝9時半という比較的ゆったりとした時間だった。
高速道路を走り、到着したのは12時ごろの高松港。
どうやら次のフェリーは12時45分発らしい。
誘導員に従って車を所定の位置に停め、徒歩でチケット売り場へ。
ここで時刻表にて、3種類のフェリーがあるのを知る。
- 「うどん県PR団ヤドン」ラッピングフェリー
- 「からかい上手の高木さん」ラッピングフェリー
- 「オリーブしまちゃん」ラッピングフェリー
この日の12時45分便は、「からかい上手の高木さん」。
作品には詳しくないが、どうやら小豆島が聖地らしい。
帰りはヤドンに乗るぞ~と決める。
チケットを購入して車に戻り、出発までの時間を車内で待機。
今はスマホがあるので、こうした時間も思った以上に早く過ぎていく。
乗船後、フェリー内のラッピングを少し観察。
作品は知らずとも、こうして旅の始まりに彩りがあるのは嬉しい。

小豆島までの航行はおよそ1時間。
2月半ばを過ぎたタイミング、船内には春休みに入ったと思しき大学生のグループもちらほら。
彼らのように友人と気兼ねなく旅をするには時間は巻き戻せないが
こうして一人旅ならば今でも気軽にできる、今を楽しもう。

🏝 エンジェルロードへ、静けさの中のひととき
小豆島に上陸、実を言うと特に行き場を決めてない。
なので、まずは有名な「エンジェルロード」へ向かってみた。
事前に第1駐車場が有料化されたという情報を得ていたため、今回は近くのダイソー横にある無料駐車場を利用。
徒歩でエンジェルロードへ。
残念ながら干潮の時間ではなく、道は海の中に沈んでいた。
でもその分、観光客も少なく、恋人たちの姿もない。
気兼ねせずに歩けるこの雰囲気は、ソロでも平気な道のない時間こそ。
先客の男子グループと入れ違いで、小高い丘へ。
ここから見渡すエンジェルロードは、潮に隠れてなお美しかった。
独り身では肩身が狭くなりがちな場所でも、今は気楽に景色を楽しめた。

🍜 食事難民の余波と、海辺のハンモック
エンジェルロードから駐車場へ戻る途中、うどん屋があるので立ち寄る。
「朝も食べてないし、ここで昼にしよう」──そう思って立ち寄ったが…
Google Mapでは15時までの営業にもかかわらず、14時半で既に終了していた。
こうして食事難民の序章が始まろうとしていた。
仕方なく東へ車を走らせ、「道の駅ふるさと村」へ。

ここは建物が別れている食堂と売店を一人で切り盛りしているようで、 注文するのは申し訳ない気持ちになり断念。
道の駅の裏手にある手延そうめん館は定休日ではなさそうだけれど
行った時には営業している雰囲気がなかった。
ここもGoogleMAPで16時30分までとはいえ、売り切れ次第で早めに閉店したのかも。
代わりに、道の駅売店で小豆島でここだけという「すももソフト」を注文。
甘酸っぱさがちょうどよく、2月の冷たい風にも不思議と合っていた。
本来ならば暑い時期に食べるともっと合いそう。

道の駅近くの海辺にはしっかりした作りのハンモックが設置されていた。
落ちて濡れても自己責任という注意書き
せっかくなので寝転んでみる、寝心地が意外なほど良かった。
風は冷たくとも、こういう“寄り道の心地よさ”が旅の質を高めてくれる。

次回につづく──雹が降る午後、風車の丘で見上げた空
次回は、オリーブの香りが漂う丘に立ち寄り、 道の駅「オリーブ公園」に向かいます。
その途中で起こる、思いがけない天気の変化── 雹が舞い、風車の芝が白く染まる不思議な午後。
食事難民の余波と、夜の風景も重なりながら、 旅は少しずつ島のリズムへと溶け込んでいきます。🌿