愛媛・大三島の大山祇神社へ。宝物館まで見て2時間滞在した旅日記

愛媛・大三島の大山祇神社を淡いイラストで描いた16対9のアイキャッチ。鳥居、拝殿、御神木、鎧のモチーフと中央タイトル入り。
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愛媛県今治市大三島にある大山祇神社へ行ったのは、2024年10月9日。
しまなみ海道の途中で立ち寄ったのですが、参拝だけで終えるより、宝物館まで見たほうがこの場所の印象はかなり強く残る神社でした。
実際、自分は気づけば約2時間滞在。特に印象に残ったのは、参道の途中で出会う御神木と、刀剣・鎧が並ぶ宝物館です。
帰り道には雨乞いの楠まで見て回り、結果として「参道の空気」だけで終わらない神社だった、というのがいちばん強く残りました。

そんなふうに過ごした、大山祇神社での記憶を書いていきます。

目次

大山祇神社の参道は、歩くうちに世俗の空気が薄れていく

入口の鳥居のところから、石畳の参道がきれいに敷かれていた。
しかも石畳だけではなく、石畳を外れたところまで整地されていて
歩けるところ全体に手が入っているのがわかる。

神社は奥へ進むほど空気が切り替わっていくことがありますが、大山祇神社はまさにそうでした。
鳥居をくぐった瞬間に劇的に変わるというより、石畳の参道を歩いているうちに、少しずつ気持ちが静まっていく。
写真でも整った参道のきれいさは伝わりますが、この感覚は実際に歩いたほうが強く残ります。

石畳、そして土の地面も整った参道

大山祇神社の御神木は、参道の構造ごと印象に残る見どころだった

参道を進んでいくと、真ん中に御神木が現れる。
看板には「天然記念物 乎知命御手植の楠」とあり、樹齢2600年。
古来御神木として崇められていると書かれていました。

この御神木が強く印象に残るのは、木そのものの大きさだけではなかった。
石畳の参道がそこで御神木を囲むように左右へ分かれ、ぐるりと回ってまた一つになる。
その構造がすごくいい。
一直線に拝殿へ向かうのではなく、一度あの木を回り込むことになる。
だからただ視界に入るのではなく、参道の流れの中でちゃんと出会うことになる。

御神木を囲むように参道は分かれまた1つになる

御神木は長い時間の中で折れ、分かれ、それでもなお存在が薄くならない。
むしろ、その形だからこそ古木としての気配が濃い。
いかにも「そびえ立つ大木」というより、時間を生き残ってそこにいる木でした。

大山祇神社の見どころとして御神木を挙げる人が多いのも、実際に歩くとよくわかります。
参道の途中で出会うから避けては通れない。
写真で見るより、実際にあの位置で対面するほうが印象に残る。

大山祇神社の宝物館は、迷ったなら入ったほうが旅の心残りがない

参拝だけでも神社の空気は味わえますが、大山祇神社は宝物館まで見てはじめて印象が完成する場所だと思います。
料金は1000円なので、しまなみ海道の途中で立ち寄る旅だと
時間の都合もあるし行くかどうか少し考えます。
自分もその場で少し迷いました。
ただ、刀剣や鎧に少しでも惹かれるなら、ここは入ったほうがいいです。
見ずに帰ると心残りになりやすく、実際に自分も入ったことで滞在全体の印象がかなり濃くなりました。

大山祇神社宝物館入口

でもこういうのって、見ないで帰るとあとで妙に引っかかる。
国宝や重要文化財に興味がある人なら、ここで迷わないと思う。
自分は予定外だったから入るかどうか考え
見ずに帰るほうが心残りになりそうだったから入った。

結果として、これは正解。
あとから振り返ると、写真撮影できないのに
大山祇神社の宝物館の記憶は残ってる。
大山祇神社の見どころをひとつ挙げるなら、やはりここは外せない。

大山祇神社の宝物館で印象に残ったのは、刀剣の存在感と鎧の荘厳さ

宝物館の中は撮影禁止なので写真はありません。
でも、国宝や重要文化財の刀剣、鎧などが展示されていて
空間を堪能するようにじっくり見て回った。

最初に強く惹かれたのは刀剣です。
まず存在感があり、そこにあるだけで目が行く。
反りがどうとか刃文がどうとか、詳しいことがわからなくても
ただそこにある感じがもう美しい。

日本刀って、見ていると理屈を越えて惹かれるところがある。
侍のDNAが目を覚ますみたいな。
いつか、無銘でもいいから一本欲しいと思っている。

鎧もちょっとあったが刀剣メインの建物から鎧メインの建物へ移る。
すると今度はまた違う良さがあった。

そこには鶴姫が着用したのではないかと言われる重要文化財の鎧も展示されていた。
鶴姫の鎧は他より少し小柄に見えた。
並べて見ると確かにその大きさの違いがよくわかる。

この展示場は照明がギラギラしていない。
薄暗い室内の壁際に並ぶ鎧たちは荘厳だった。
明るく照らして「見てください」と前に出てくる展示ではなく、少し距離を置いたままそこに在る感じがある。
だからこそ、静かに鎧と対面しているような気分になる。

派手さで押してくるわけではないのに、記憶にはかなり残る。
大山祇神社の宝物館は、そういう展示でした。

内部は撮影できないので、外観だけ

大三島海事博物館は、ついでに見るなら十分あり

正直に言えば、ここを目当てに行くというより、宝物館まで見た流れで立ち寄るくらいがちょうどいいと思います。
主目的をどこに置くかで印象が変わりやすい場所でした。

大山祇神社の宝物館の敷地には、大三島海事博物館もありました。
宝物館に行った人は帰りに、そのまま流れで入る感じ。

中に船があるのはやはり目を引きます。
昭和天皇の「葉山丸」を永久保存するために建設された博物館とのこと。
船以外には二階に瀬戸内海の海の動植物などの標本もあった。
ただ、正直に言うと、自分の記憶の中心はどうしても国宝武具のほうに持っていかれる。
ここは宝物館の印象が強すぎる。
だから位置づけとしては、ついでに寄れる博物館というイメージ

大山祇神社の拝殿へ、帰る前にもう一度戻った

海事博物館まで見たあと、普通ならそのまま帰る流れでしたが、自分はもう一度拝殿まで戻りました。
せっかくなので、帰る前にもう一度お参りしておきたかったからです。
その時、観光客の波がちょうど収まり、写真を撮っているところに巫女さんが静かに横切っていった。
狙った一枚ではありませんが、帰る前に戻ったからこそ出会えた場面で、
写真の中にもその場の気配がよく残りました。

巫女さんが映り込んだ写真

雨乞いの楠も、大山祇神社の見どころのひとつだった

2度目の参拝を済ませて
帰り道は帰り道で、また隅々まで巡って駐車場に戻った。
行きはどうしても拝殿を目指すので、寄り道はしないで向かうことになる。
だからこそ、帰りは参道の脇も見て回る。

その中で印象に残ったのが、御神木とは別にあった「雨乞いの楠」。
看板には日本最古の楠、樹齢3000年と書いてある。
御神木よりも樹齢で言えば雨乞いの楠の方が長い。

参道の真ん中に現れる御神木は、自然と意識が向く存在。
一方で雨乞いの楠は、脇にあるからこそ出る静かな気配がある。

大山祇神社の見どころは、御神木の楠以外にも歴史ある楠がある。
雨乞いの楠は、帰り道の余韻としてちょうどいい一本でした。

樹齢3000年の雨乞いの楠

まとめ

これから行く人向けに一言でまとめるなら、参道と楠の雰囲気を味わうだけでも行く価値はありますが
時間が取れるなら宝物館まで入ったほうが大山祇神社らしさを感じやすいと思います。

愛媛県今治市大三島の大山祇神社には、結果として2時間滞在しました。
宝物館まで見たとはいえ、今回は奥の院には行っていません。
それでもこれだけ時間が過ぎていたのだから、やはり見どころの多い神社だったと思う。

参道の途中で御神木に足が止まり、宝物館で刀剣と鎧に見入り
もう1度参拝をし、帰り道には雨乞いの楠まで見て回った。
そうやって過ごした時間ごと、この神社の記憶になっています。

今回は時間的にも行けなかった奥の院、次に行くなら行ってみたい。
その時はまた猪骨ラーメンを食べて向かうのは間違いない。

※この記事は2024年10月9日の訪問時点の内容をもとに書いています。拝観料や公開内容、境内の案内などは変わる可能性があるため、最新情報は公式案内もあわせて確認してください。

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この記事を書いた人

徳島在住。徳島を拠点に、四国で実際に訪れた場所や食べた店を、体験ベースで記録している個人ブログ「カゼモノ帖」を運営しています。

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