徳島県阿南市加茂町にある「お松大権現」へ、那賀町からの帰りに立ち寄りました。
猫の神社というイメージで訪れましたが、拝殿の裏手や細道まで歩いてみると
思っていた以上に境内の表情が変わる場所でした。
【この記事はこんな人向け】
- お松大権現へ初めて行く前に、第1駐車場や境内の様子を知りたい人
- 拝殿だけでなく、裏手にどんな見どころがあるか知りたい人
- 写真を撮りながら一通り回る場合の所要時間や道の様子を知りたい人

訪れたのは2026年7月15日の16時ごろ。
今回は一人で第1駐車場に車を停め、写真を撮りながら拝殿から裏手、伝承のやかたまで一通り見て回りました。
裏手まで散策し、展示や土産も見た今回の所要時間は約45分でした。
第1駐車場は舗装・区画あり|南側からは場所も分かりやすかった
今回は那賀町からの帰り、道の駅わじきから「せっかくだし寄ってみるか」とお松大権現へ向かいました。
私は南側から来たため、阿南市立加茂谷中学校の南側を通ってお松大権現へ。
途中には県道28号の道幅が狭くなる区間もあります。
今回は平日で対向車にも困りませんでしたが、タイミングによっては待避が必要になりそうな道幅でした。
帰りは県道28号を小松島方面へ走りました。
那賀町側から向かう途中にあった狭い区間と比べると、こちらは走りやすい道が続きます。
実際に両方向を走った印象では、小松島方面から向かう方がアクセスしやすそうでした。
お松大権現や加茂谷中学校周辺まで来ると道路は走りやすくなります。
第1駐車場は道路から見えたので、初めてでも「ここだな」とすぐ分かりました。

駐車場は舗装され、白線できちんと区画されています。
現地で見た印象では15台前後は停められそうな規模でした。
第1駐車場の近くには、お松大権現仕様の自販機とベンチがあります。

自販機には大きな招き猫。側面にも猫や足跡が描かれていて、駐車場の時点ですでに猫要素が始まっています。
さらに参道横の坂を少し上がったところにはトイレもあります。
境内側から向かう場合は、第2駐車場へ続く車道を横切った先です。

トイレは実際に利用しました。
和風の建物で、中もかなりきれいに保たれていました。

トイレに話が逸れましたが、自動販売機近くには手水もあります。
しかしここも自動販売機と同じく普通ではありません。
猫の手からこぼれ落ちる水、猫手水と言うべきでしょうか

参道を歩いている途中では、足元にも猫の足跡を発見。

ここで気づいて振り返ってみると、駐車場付近からところどころに足跡がありました。
まるで童話のように猫様に案内されているかのようです。
その先では、入口に「必勝」と書かれた大きな招き猫がどんと構えています。
駐車場から拝殿までは長距離を歩くような場所ではありません。
途中に石段はありますが、それほど長い階段でもなく
上がると右手に伝承のやかた、左手に拝殿が見えてきます。
拝殿で参拝|通常の鈴緒の奥に「神通の緒」があった
まずは伝承のやかたへ入りました。
中に入ると最初に目に入るのは土産物。
館内は無人で、商品を購入するときは社務所で会計する形でした。
机と椅子もあり、上には境内MAPなどの配布物が置かれています。
土産は帰りに見ることにして、一度外へ。
お松大権現で参拝しました。

拝殿の中や周囲には招き猫がずらり。
おみくじも猫なら、狛犬がいる場所には狛猫がいます。
ここでは最初、普通の神社と同じように太い鈴緒を使って参拝しました。
参拝を終えたところで目に入ったのが、「神通の緒」の案内です。

「神通の緒?」
改めて拝殿を見ると、普段よく見る太い鈴緒の奥に、別の緒が下がっていました。

せっかく来たので、こちらでも改めて参拝。
周囲には誰もいなかったため、中央の神通の緒を使いました。
先に説明を読んで狙って体験したのではなく、普通に参拝した後で「あれは何だ」と気づいた流れです。
初めて訪れるなら、拝殿では少し奥まで見ておくとよさそうです。
裏手まで歩くと猫だけではない|ねこの細道・七福神・回廊を散策
拝殿での参拝を終えてから、伝承のやかたでもらっておいた境内MAPを取り出しました。

MAPを見ると、拝殿周辺だけでなく裏手にも見どころが点在しています。
MAPがなくても歩き回れば楽しめそうですが、今回は地図を見ながら奥へ進んでみることにしました。
正面側とは、ここから少し空気が変わります。

拝殿周辺は日差しが入り、大量の招き猫や猫モチーフの人工物が集まった賑やかな場所でした。
一方、裏手へ入ると木々の木陰が増え、岩や細い道が現れます。
山歩きというほどではなく、私が歩いた範囲では軽い散歩程度。
歩きやすい靴なら、特別な準備が必要な道には感じませんでした。
途中には「猫の大佛」や「猫不動」。
猫の姿をしたものが次々現れる一方、地蔵岩など猫ではないものも混ざっています。

第2駐車場まで歩くと英霊碑や古いブランコもあった
道をそのまま進み上の第2駐車場へ向かいました。

今回は第1駐車場を車で利用し、第2駐車場は境内側から歩いて確認しています。
第1駐車場とはかなり雰囲気が違い、区画線のない砂利の広場です。
境内MAPでは「第2駐車場」として記されていますが、実際に歩いてみると、それだけではありませんでした。

奥には英霊碑があり、ここでは静かに手を合わせました。
GoogleMAPにも記載がない場所ですが、第二駐車場の奥に静かに佇んでいます。
さらに石を配した庭園のような岩庭や、古びたブランコも残っています。

MAPを見ているだけでは分からなかった場所です。
山側にはさらに坂道も延びていましたが、行き先が分からなかったため、そちらへは進みませんでした。
ねこの細道と猫七福神|自然が近い場所では注意表示も
第2駐車場から境内側へ戻るルートには「ねこの細道」があります。

入口には石柱が立っていて、境内の散策路の一つとして見つけやすい場所でした。

入ってみると、名前どおり木々の間を通る細い道です。
拝殿周辺の開けた雰囲気とはかなり違い、軽い山道のような空気があります。
ここを下っていくと、先ほど通った赤い橋付近へ戻ってきました。
そこから第2駐車場へ続く道まで戻り、今度は猫七福神の方へ進みます。

7体すべているのですが、6体がまとまって並び、寿老人だけ少し先。
とはいえ道沿いなので、そのまま進めば自然に見つかります。
その先にも招き猫が並んでいましたが、そこで目に入ったのがこちら。

かわいい絵柄でも「マムシに注意」は普通に怖い。
さらに別ルートから下りようとしたところ、大きめの蜂が通路付近にいたため、無理せず猫七福神まで戻りました。
散策自体は軽いものですが、裏手は木々や自然が近い場所です。
猫の回廊は上下から道がつながっていた
第2駐車場側から第1駐車場へ続く坂を下っている途中には、「猫の回廊」もあります。

最初に上側から見たときは、並ぶ招き猫の圧に押されて入口から眺めただけでした。
その後、境内を回って金運小槌の近くにある通路へ入ると、センサーで照明が点灯。

壁には絵が飾られ、そのまま進んでここを抜けると招き猫が並ぶ階段へ。
「ああ、ここにつながっていたのか」
階段に招き猫の圧があると入りにくかったですが、この回廊から抜けると安心できる通路。
お松大権現は境内そのものが巨大なわけではありません。
それでも、こうして別方向から歩いているうちに道がつながっていくので、ちょっとした探索感があります。
鳥居周辺にはイヌマキとお松の墓所も
一通り周辺を歩いて再び拝殿へ戻り、今度は鳥居の周辺を改めて見てみました。

駐車場から階段を上がった入口にも「お松大権現」とありますが、境内には神社らしい鳥居もあります。
この鳥居の先には木々の中へ続く道があり、先ほど散策した赤い橋のある場所まで続いています。
近くには、市指定天然記念物の「お松大権現のイヌマキ」もあります。

境内MAPには、この鳥居付近に「お松の墓所」も記されています。
ただ、その場ではどれが墓所なのか分かりませんでした。
私には普段「墓」と聞いて思い浮かべるような墓石には見えず
あとから見返して鳥居の奥に見えていた灯籠のような石造物がお松の墓所だったと気づきました。
伝承のやかたと土産まで見て約45分|最後は看板猫ふくちゃん
鳥居周辺まで一通り見終えて、改めて伝承のやかたへ戻りました。
手前は土産物やパンフレットのある明るい空間ですが、その奥には一室の展示スペースがあります。


展示では、邪祓いの剣や、お松大権現に納められていた御神符などが印象に残りました。
阿陽記など文字資料もありましたが、漢字だけの達筆すぎて内容まで頭に入りません。
なので一つひとつ読み込むというより展示物を見て回っています。
帰りには「ぽちゃねこころりん ショコラクリームサンド」を購入しました。

ぽちゃねこころりん自体がお松大権現だけの商品というわけではありませんが
箱には「お松大権現 参拝記念」の文字があります。
価格は650円。伝承のやかたは無人なので、商品を社務所へ持っていって会計します。
今回は現金で支払いました。
社務所周辺ではQRコードなどキャッシュレス決済の案内は見当たらなかったので
買い物をするなら現金を用意しておくと安心です。
商品を袋に入れてもらった際には、「お松大権現 由来」のパンフレットも入っていました。

そして会計をお願いし、袋に入れてもらっている間に社務所周辺を見ていると本物の猫がいました。
お松大権現の看板猫、ふくちゃんです。
現地の動物には触れないことにしているので、私は近くから見て撮影するだけ。
おやつを食べている間も、食べ終わってからも逃げる様子はありませんでした。

もし喋れたら「ん? もう帰るん?」くらい言いそうな落ち着きです。
お松大権現は、拝殿だけで帰るか裏手まで歩くかで印象が変わる
お松大権現は、拝殿で参拝して招き猫を見るだけなら短時間でも立ち寄れる場所です。
ただ、初めてなら少し時間に余裕を持って裏手まで歩いてみるとじっくり楽しめます。
日差しの入る賑やかな拝殿周辺から、伝承のやかたや猫の回廊のような人工的な場所
猫の細道など自然を感じる領域など見どころいっぱいです。
今回は色々と見て歩き、土産も購入して約45分。
猫がいっぱいある神社だとは聞いていましたが、本当に猫に関連したものがいっぱいでした。
そして猫不動や猫七福などもあり、境内そのものも歩いて楽しめる場所だったという印象に変わっていました。
